ペーパーバック・ライター

このシングルはあんまり良くない

もう10年前ぐらいでしょうか、少女小説を書こうと思いたったのは。
氷室冴子に年間1万通、女子高生からファンレターが来ると知って、俺も書くしかない!といろいろアイディアを練り始めたのですが、
「バスケ部のちょっと不良が入った先輩が実はモサドだった」
とか
「バスケ部のちょっと不良が入った先輩が実は宇宙人だった」
とかで、タイトルも
『有刺鉄線電流爆破ちんこ』
とかしか浮かばなかったので、頓挫していました。
しかし、モグワイのライヴを見ているとき、突然天啓があったのです。
「OLを主人公にした恋愛小説を書くのだ」、と。
さっそくストーリーを練ってみました。
主人公は30代にリーチがかかった独身OL。
派遣社員で彼氏ナシ、週末は友達と飲みにいったり、年1〜2回は海外旅行に行ったりして、それなりに充実した毎日を送っている。
でも、そろそろ変化が欲しい今日この頃...。
そんなある日、職場にM.B.A.留学していた男性社員がやってきた。
ものの考え方が妙にアメリカナイズされていたりして、小さな衝突もあったりするが、彼女は徐々に彼に惹かれていく。
だが、彼にはちょっとした秘密があった。
...そう、彼は実はモサドの一員だったのだ!