CORRUPTED: GARTEN DER UNBEWUSSTHEIT


CORRUPTEDのニュー・アルバム『GARTEN DER UNBEWUSSTHEIT』、8月に出ていたのですが、ようやく聴きました。思えばCORRUPTEDは本当に久しぶりです。前に聴いた彼らの音源は2007年に出た7"シングル2種類「Vasana」「An Island Insane」でした(その後に過去音源の新装再発がいくつか)。4年前の時点で既にスペイン語タイトルではなくなっていたわけですね。ライヴを僕が最後に見たのは2006年10月9日で、もう5年以上見ていないことになります。その後2007年10月に東京でやって、横浜や熊谷でもやったそうですが、いずれも見ていないです。よって"最近のCORRUPTED"については疎いです。
CORRUPTEDのリリースしてきた作品はコンプリートしています(公式サイトに載っているのは全部。1stプレスのみですが)。10"『El Dios Queja』は手こずりましたが、何年か前にフジヤマで発見しました。最近ライヴを見ていませんが、そこそこのファンではないかと思います。そんなわけで久々の新作発表には胸が躍った一方で、「月光の大地」ニュー・ヴァージョンが収録されていることが引っかかりました。この曲のオリジナル・ヴァージョンは『SE HASE POR LOS SUENOS ASESINOS』(2004)に収録されていましたが、17分近くアコースティック・ギターに乗せて日本語のポエムみたいなのを切々と朗読していて、あまりにウェット過ぎて、彼らの音源で最も好きでない内容でした。それが今回30分に倍増!というので、うへーと思って、他にも聴かねばならない音源はたくさんあるので、出てから約2ヶ月、手が出なかったのでありました。
で、ようやく新作を聴いてみたわけですが、「月光の大地」は途中から重低音スラッジ・ノイズ・ドゥームになって、気持ち良く圧殺されました。もっと早く聴けば良かったです。死体ジャケでもスペイン語でもなくなったCORRUPTEDですが、殺傷力は不変です。本作完成後、またもやメンバー交替があったそうですが、新ラインアップによる音源そしてライヴにも期待です。