SUNN 0)))

ヘヴィなギターがズーーーーン

ヘヴィ・ドローン・ミュージックといえば、ヘヴィなギターがズーーーーンと延々と続くやつです。
おそらく一生"カート・コベインが自殺した猟銃を買った男"と呼ばれてしまうであろうディラン・カールソン率いるEARTHが有名ですが、日本のborisもドローンものをやっているし、最近ではジュリアン・コープもそっち側に足を踏み込みつつあります。
そんな中で現在カルト宗教的な人気を得ているのがSUNN 0)))です。
初期はEARTHの模倣?という感じもした彼らですが、現在では不動の音楽性を確立。
もちろん"不動の音楽性"といっても、ヘヴィなギターがズーーーーンと延々と続くものです。
そんなの聴いててどこが面白いんだよ、と訊かれそうですが、最高なんですよ。
大音量で轟音に身を委ねると、忘我の境地に達して、脳が弛緩してきます。
あまりに脳が弛緩してしまって、超限定盤をプレミア価格で買ってしまうようになります。
彼らの作品は100枚とか200枚とかしか作られないことが多く、ライヴ会場でしか売られなかったりするので、入手するのは激困難です。
メンバーであり、エンペラーやSIGHのアートワークも手がけるスティーヴン・オマリーのサイトideologic.orgには載ってないけど、サンプラー『LIVE AKTION SAMPLER』にはKHANATEバージョンとSUNN 0)))バージョンがあり、どちらも限定60枚です。
でもSUNN 0)))にハマった人たちは脳が汚染されていて、もはや何だかわからない状態に陥っているので、プレミア価格を支払うことも辞さず買い漁ります。
そして聴いてみるとヘヴィなギターがズーーーーン。
もちろん曲の区別などつきません。
ふと冷静に考えると、音の拷問を受けているようなものです。
でも、SUNN 0)))信者は何だかわからない状態なので、ただただ轟音に身を委ねるばかりなのです。
というか、1曲ごとの区別がつくようだと、この手の音楽は効果を失ってしまうから、これでいいのです。


そのSUNN 0)))のオフィシャル・ブートレグ『LIVE WHITE』が昨年12月に出ました。
5"CDと3"CDの二枚組です。限定200セット。
もちろんヘヴィなギターがズーーーーンと延々と続くもので、過去の作品との区別はつきません。
それでもいいのです。最高。ズーーーーン。


今年の春、SUNN 0)))はヨーロッパ・ツアーをやるそうですが、3月のオランダ公演ではborisと対バン予定とか。
...それは行かねばならないという天啓か!?
ズーーーーーーーーーーン。