GNAW: HORRIBLE CHAMBER


GNAWの待望の2枚目『HORRIBLE CHAMBER』を聴きました。元KHANATEのヴォーカリスト、アラン・ドゥービンがいるバンドで、前作『THIS FACE』(2009)の時にいた元BURNING WITCHのジェイミー・サイクスはいなくなっていました。 1曲目、ドゥービンが苦悶しながら「鼻歌!窓が開いてる!いい女!いい肉!」とわめく、とても陰湿で後味の悪い曲ですが、今回は全般に"ヘヴィなロック"していて、不快感は前作に一歩譲ります。 それでも十分以上に地獄感が漲っており、「Vulture」で飽和点に達した後、ラスト「This Horrible Chamber」で救いがなく終わります。 山上たつひこ『光る風』でくみとり便所のウンコ管を通って脱獄するエピソードがありますが、もし途中で窒息して死ぬとしたら、こういう音楽がサウンドトラックに相応しいです。