遅ればせながら増田俊也『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』を読んでいます。電車の中とかで読んでいるので、なかなか進みません。木村政彦に柔道で土を付けた阿部謙四郎秩父の老人ホームで亡くなったところまで読みましたが、先はまだ長いです。戦後に乗じて武徳会や高専柔道を潰した講道館が悪者みたいになっていますが、今後どうなるのかドキドキです。最初に原田久仁信の漫画版(週刊大衆で連載中)から入ったので、増田俊也というと原稿用紙を前にして泣いているばかりの人かと思ったのですが、すごく面白いです。
ところで山口利夫はプロレスラーになる以前、早大柔道部→南満州鉄道柔道部で"満州の虎"と呼ばれた強豪で、1936年に大連で木村との対決が実現していますが、ドローに終わったそうです。満州に移民した日本人たちの中に、ほぼ全盛期の木村に匹敵する選手がいたというのがファンタジーをかき立てますね。

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AIRBOURNEの新作『BLACK DOG BARKING』のタイトル曲で、「ポーザーどもの時代は終わりだ!ギターの弾き方ってやつを教えてやる!」と言った後、何を弾くかと思ったら「Smoke On The Water」!...というタイミングが絶妙で、思わず聴いていて噴き出してしまいました。相変わらずAC/DCがテストで0点を取ったようなロックンロールが全面炸裂で、もちろん前作・前々作と区別がつきません。素晴らしいです。