The Girl


TV映画『The Girl』を見ました。
先日見た映画『ヒッチコック』は『サイコ』撮影時に嫁さんが他の男によろめきかけたとかそういう話でしたが、本作は『鳥』制作秘話(のようなもの)が描かれています。
ヒッチコックが外見・内面共にとても気持ち悪いフリークスな人に描かれていて、ティッピ・ヘドレンにセクハラ粘着します(車中でチューを迫ったり、誰もいないスタジオで「触ってくれ」と言ったり)。でも彼女がなびかないので、公衆電話に鳥が突っ込んでガラスが割れるシーンとか、鳥に襲われるシーンとか、嫌がらせ?と思わせる危ない撮影をします。『鳥』完成後もまだ粘着して、次の作品『マーニー』にも起用して、「you must be sexually available to me at all times ( ー`дー´)キリッ!」と宣言したりしますが、やっぱりなびかないので、それで絶縁します。途中で「俺は嫁さんとしかセックスしたことないんだ!」と叫んだりします。
アンソニー・ホプキンスが演じるヒッチコックがまだ"愛すべき天才"的な部分を残していたのに対し、トビー・ジョーンズが演じるヒッチコックはとても気持ち悪く感情移入できない名演技を見せてくれます。ティッピ・ヘドレンを演じるのは『G.I.ジョー』でヒロインを演じていた姉ちゃんです。
TV映画だからといって『ヒッチコック』より質が落ちるわけではなく、よりエグい作りで面白かったです。