裏切りのサーカス


このタイトルだと何の映画かさっぱり判りませんが、ジョン・ル・カレ『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』を映画化したやつを見ました。4月21日公開。
"渋い"という月並みな表現しか出ませんが、とにかく渋いです。主要な登場人物は全員中年から老人の男です。英国諜報部内の二重スパイを捜し出す、あまりにイギリスっぽさ全開の作品ながら、監督はスウェーデン人のトーマス・アルフレッドソン(『ぼくのエリ 200歳の少女』の人)なのですね。
このまま『スクールボーイ閣下』と『スマイリーと仲間たち』も映画化するのでしょうか。どちらもさらに渋いというか地味な作品になりそうですが。
でも、普段バギュンバギュンドカーンおっぱいボヨヨーンとかの映画ばかり見ていると、この静かに張り詰めた緊張感が新鮮です。それでいてきちんと娯楽作品していて、とても良い映画でした。
ところで最初の方、ハンガリーでのシーンで「ポルコルトゥはグーラッシュよりうまいぜ!」という台詞があります。ポルコルトゥは食べたことがないので、ぜひ食べてみたいです。