THERAPY?: TROUBLEGUM


THERAPY?の2011年10月29日、ドイツのドルトムントVisions Festivalでのステージを『Rockpalast』で放映した『TROUBLEGUM』全曲演奏ライヴが最高でした。
1994年の彼らのアルバム『TROUBLEGUM』は1990年代UKロック最高峰のひとつである名盤なのです。曲の素晴らしさはもちろんのこと、「Hellbilly」の「you just want to be Jesus without the suffering」とか「Femtex」の「Masturbation saved my life」など、素敵なフレーズ満載の歌詞も秀逸です。
THERAPY?といえば1995年4月9日に新宿リキッドルームでSICK OF IT ALL、SUPER JUNKY MONKEY、GRUBBYという顔ぶれで来日公演を行いましたが、ゴリゴリのSICK OF IT ALLの後にメロディアスな彼らがプレイするのはちょっと不利で、かなり盛り下がってしまった記憶があります。さすがに「Nowhere」の時は盛り上がりましたが。僕はその前、1994年6月4日にドニントンのモンスターズ・オブ・ロック・フェスで見て、その時最高にかっこよかったので、日本での不完全燃焼ぶりが残念でした。
あと思い出に残っているのは、1996年1月4日にダブリンでフィル・ライノット10周忌ライヴ『King's Call』というのがあって、そのアフターショーがLillie's Bordelloという飲み屋で行われたのですが、男子トイレで誰かがウンコしていて、酔っぱらった僕が「誰が入ってるんだ!開けろ!」とガンガン扉に蹴りを入れたら、中からアンディ・ケアンズが出てきたという出来事でした。