GRANICUS: THIEVES, LIARS, AND TRAITORS


1973年にアルバム『GRANICUS』をリリースしたのみで消え去ったアメリカのハード・ロック・バンドGRANICUSのセカンド・アルバム『THIEVES, LIARS, AND TRAITORS』が去年末に出たのですが、これがなかなか良いのです。LED ZEPPELIN直撃のハード・ロックで、好き者のあいだでその名を知られていたバンドですが、当時2枚目のアルバムをレコーディングしながらボツになり解散。2009年、その時のトラックに新規にヴォーカルを入れて完成させたのが本作です。前作はロバート・プラントを意識してヴォーカルが苦しそうにハイトーンで歌うのが個性でしたが、歳をとったせいか重みが加わって、腰のある歌声がハードな演奏とマッチ。ボーナス・トラックとして1973年のライヴ音源メドレーが27分にわたり収録されており、モロ「Dazed And Confused」な演奏が楽しいです。