HARVESTMAN / US CHRISTMAS / MINSK: HAWKWIND TRIAD


以前ご紹介したシド・バレット・トリビュート『LIKE BLACK HOLES IN THE SKY』にしてもそうですが、トリビュート物はリリース情報があまり入ってこなくて、気がついたら店頭に出回っていることがけっこうあります。本作もそのひとつで、数ヶ月前に出たみたいです。
HAWKWINDへのトリビュートといえばBlack Widow Recordsが出した『DAZE OF THE UNDERGROUND』があって、怪しげなバンド達が面妖にカヴァーしていて秀逸でしたが、『HAWKWIND TRIAD』はNeurot Recordings系の3バンドが4曲ずつカヴァーしています。MINSK、US CHRISTMAS、NEUROSISのスティーヴ・ヴォン・ティルがやっているHARVESTMANと、いずれも"NEUROSIS系によるHAWKWINDカヴァー"という感じで、最初は想像の範囲内かと思っていたのですが、中盤から盛り上がっていきます。MINSKの12分におよぶ「Assault & Battery/The Golden Void」や「Children Of The Sun」が壮絶で、本作の主役といえる活躍ぶり。US CHRISTMASのどサイケな「Psychedelic Warlords」や極ヘヴィな「You Shouldn't Do That」、HARVESTMANの「Magnu」も負けじと弾けています。あくまでカヴァー作品であることを前提に、満足度はけっこう高いです。