A STORM OF LIGHT / NADJA: PRIMITIVE NORTH

A STORM OF LIGHT / NADJA

またもやNADJA怒濤のリリースラッシュが始まっています。カヴァー・アルバム『WHEN I SEE THE SUN ALWAYS SHINES ON TV』や日本特別編集盤『NUMBNESS』、5月発売の『BELLES BETES』、6月発売の『UNDER THE JAGUAR SUN』など。ひー。どうすれば良いのでしょうか。と言いながら全部押さえますが。
NADJAのやるカヴァー曲は原曲を生かしながらNADJA色に消化されていて、しかも彼らのルーツを窺わせていたりして、面白いです。ほとんど一発ネタとなっているものもあり、『NUMBNESS』に入っているクリスマス・ソング「God Rest Ye Merry Gentlemen」(ロニー・ディオとトニー・アイオミも『METAL XMAS』で極ヘヴィなヴァージョンでやっていました)は「こんなのクリスマス時期に聴きたくねえ!」と思わせるナイスなものでした。その一方で『NUMBNESS』のラスト、22分のタイトル曲は前頭葉を飽和させる素晴らしいトリップ体験で、どの作品も息を抜くことが出来ません。
で、今春のNADJA一連のリリースで現時点まで出ているものでベストなのは、A STORM OF LIGHTとのスプリット作『PRIMITIVE NORTH』でした。23分におよぶ「I Make From Your Eyes The Sun」はいつ終わるとも知れぬ反復リフと重低音ドローン・ノイズが襲い来る、初NADJAの人を籠絡するのにも十分な神曲です。しろくまたんアートワークが溜息の出るほど美しく、黒赤まだらの2LPと同内容のCDを収録したパッケージも秀逸。
【追記】さらに5月には『CLINGING TO THE EDGE OF THE SKY』というアナログオンリー500枚限定アルバムがBis Aufs Messerから出るそうです。そのうちプレオーダー盤100枚はシルバービニール。(´Д`)