LOCRIAN: DRENCHED LANDS

前にもさらっとブログに記したことがありましたがLOCRIANの『DRENCHED LANDS』、聴けば聴くほど深みに嵌っていきます。ダンテ『神曲』にも通じる冥界への旅路。
ダークでヘヴィなギター・アンビエント・ポスト・ドゥームの奥底から響く苦悶の呻き声をフィーチュアしながらも、拷問度は低め。クラシカルな風味も漂わせ、1曲目「Obsolete Elegy」のフレーズが変奏され繰り返される5曲目のクライマックスが鳥肌ものです。
ボーナス・トラックとして以前アナログ盤のみでリリースされていた「Greyfield Shrines」の別ヴァージョンが収録されています。30分に及ぶこの曲はエレクトロ・テイストも交えたナンバーで、内容も良く、『DRENCHED LANDS』本編とあわせて2枚分の涅槃楽に浸ることが出来ます。
シカゴ出身の2人組で、過去に出したCD『RHETORIC OF SURFACES』と7"『Plague Journal』も聴きましたが、本作がダントツの出来映えです。おすすめ。