カリブの嵐

SWASHBUCKLER

米盤DVDで『カリブの嵐』を見ました。
1976年、古き良き海賊映画の復活!という意気込みで作られた作品。
この時期って古き良きウェスタンの復活!で『アウトロー』とか古き良きスペース・オペラの復活!で『スター・ウォーズ』とか、伝統の見直しが図られていた時期だったんですね。
ロバート・ショウが『ジョーズ』の後に出た作品なのに、義侠心あふれる海賊ヒーローを演じています。
ジェームズ・アール・ジョーンズが『スター・ウォーズ』の前に出た作品なのに、若く筋肉質な海賊を演じています。しかもアクションも一部自分でやっていて、走る馬車に飛び乗ろうとして後輪に巻き込まれてギャーとなる衝撃映像も収録されています(DVD特典映像のメイキング)。
ジュヌヴィエーヴ・ビジョルドが気丈なヒロインで、大立ち回りを演じます。全裸水泳で尻も出します。
悪の提督を演じるのがピーター・ボイル。常に姉御と鉄の爪のお稚児を伴っています。
以下【ネタバレ】だけど、
最後、ロバート・ショウと悪の提督が剣戟バトルを繰り広げるところに鉄の爪のお稚児が忍び寄りますが、何もせずに階段から転がり落ちて鉄の爪が自分に刺さって死んでしまうのは『レイダース失われたアーク』の剣使い以上にあっけなかったです。
で、劣勢になった悪の提督が発狂したフリをしてプギーとか言って油断させようとするのがちょっと目新しかったです。
日本では未DVD化っぽいですが、問答無用理屈抜きで面白いし、1970年代の海賊映画って他にあんまり思いつかないので、一見の価値ありですよ。
Swashbucklerって英語で一番かっこいい単語だと思います。
知らなかった単語:pederast(少年愛好者)