2007年初夢音楽メディア大予想

●2007年以降、音楽メディアの様相はさらに激しい変化を迎えることになると予想されます。
まずCDは元々パッケージ媒体として非常に魅力に乏しいものだったため、ダウンロードに取って代わられることになるでしょう。
ただ、iTune StoreとかNapsterに金を払うのはアホ臭いと感じている音楽リスナーが少なくないことも事実。
ではどうするかというと、リスナーは音楽を無償でダウンロードして、それを聴くのと同時に広告を見せられることになります。
YahooとかYouTubeとかと同じで、ミュージシャンはCDの売り上げではなく、広告を収入源にしていくことになるでしょう。
バナークリックと同じで、ダウンロード回数(あるいはストリーミングされた回数)によって収入がアップしていくことになります。
●一方、かつてCDが普及したとき「CDなんてウンコ!やっぱりレコードだよ!」と言い続けてきたアナログ盤マニアが存在したのと同様に、あくまで音楽をモノとして所有することにこだわる一種フェティッシュな人々も、マイノリティながら存続していくでしょう。
とはいえ前述したとおり、CDはパッケージ媒体として魅力が乏しいものです。
2006年までは紙ジャケCDがマニアのハートを捕えましたが、やっぱりCDサイズではモノを所有するという実感が湧きません。(でかジャケCDというのもありましたが...)
そうなるとやはりフェティッシュな人々はアナログ・レコードに戻っていくことになります。
事実、THE CLASHのアナログ・シングル・ボックスは生産が追いつかないほどの売れ行きらしいし、テイチクも2月からT REXやTHE DAMNED、THE ZOMBIES、EVERYTHING BUT THE GIRLなどのアナログ盤を限定復刻するそうです。
英米では新譜でもアナログ盤が限定扱いで根強くリリースされ続けていますが、日本でもSUNN O))) & Borisの『ALTAR』やISISの『IN THE ABSENCE OF TRUTH』がアナログ盤リリースされます。
CDであっても、エアメールレコーディングスが出したAFFINITYボックスのような、フェティッシュな体裁のリリースが増えていくことに。
それに加えて、ヴィンテージなオリジナル原盤LPやシングルの値段高騰も激化することが予想されます。
2007年はダウンロード派とブツ所有派の二極化がさらに顕著になっていく1年でしょう。