The Rory Gallagher Story(メモ)

1978年ノルウェー

イギリス時間の4月16日(土)21:30〜、『BBC2』ラジオの1時間枠でロリー・ギャラガー10周忌特番『The Rory Gallagher Story』が放送されました。
ナレーションはゲイリー・ムーア。
短い番組でしたが、きちんとロリーの生涯のツボを突いていて、よく出来ていました。
インタビューも生前のロリーと何らかの関わりがある人で、無関係のスターが出てくることもなかったです。
ロリーがザ・スミスに与えた影響をジョニー・マーが具体的に挙げているのは目からウロコでした。
(1999年に彼にインタビューしたことがあり、その際にもロリーへの傾倒について熱く語っていましたが、具体的にリフの類似を挙げたのはビックリでした)
注文をつけるならば、もっと熱いロッカーとしてのロリーについても触れて欲しかったです。
ゲイリーはトチることもなくナレーションをこなしていましたが、それよりも自分とロリーの交流について話しているほうが生き生きしていました。
ストリーミングで聴いて、ダウンロード出来なかったので、以下のとおり内容をメモっておきます。
細かいところが間違っているかも知れませんが、ご容赦のほどを。


●オープニングは「クレイドル・ロック」
●出生と少年時代。ロイ・ロジャースなどアメリカのミュージシャンから影響を受ける
アメリカのラジオ用に収録された、未発表インタビュー(70年代?)
●「ゴーイング・トゥ・マイ・ホームタウン」断片
●ロリーの初期のバンドTHE IMPACTの未発表ライヴ音源!
ゲイリーがロリーとの出逢いについて語る。14、15歳のとき
 対バンのときは弦が切れたときお互いのギターを貸しあった
●「ホワッツ・ゴーイング・オン」断片
ブライアン・メイのコメント
 ロリーみたいな音を出したかった。ダラスのレンジマスター・トレブルブースターとVoxのAC30を使っていると教えてもらったが、全然似なかった
●ロリーのテイストでの活躍。第1期テイストにも言及
●ワイト島でのライヴMC断片
●テイスト解散、ソロに
●『ロンドン・マディ・ウォーターズ・セッションズ』にゲスト参加
●ジョージー・フェイムが「ロリーは緊張していた」と証言
●ソロ・バンド結成、相棒ベーシスト、ジェリー・マカヴォイとの出逢い
●ジェリー・マカヴォイは自伝『Riding Shotgun』を刊行予定
●名盤『ライヴ・イン・ヨーロッパ』発表
●「メッシン・ウィズ・ザ・キッド」の断片
アイルランド民謡への傾倒
●ロニー・ドリューとの出逢い
●マーティン・カーシーとの出逢い、いろんなチューニングに魅了される
ジョニー・マーもロリー信者
 13、14歳のときに『ポリドール』のサンプラーを買って、初めてロリーを聴いた
 普段は大人しいのに、アンプにプラグ・インすると火に包まれるのに驚いた
 『デュース』を買って、レコードにあわせてコピーした
ザ・スミスの「ホワット・ディファレンス・ダズ・イット・メイク?」のリフは「シークレット・エージェント」からの影響
 「ハンサム・デヴィル」のリフは「シャドウ・プレイ」からの影響
ブライアン・メイも「タイ・ユア・マザー・ダウン」のリフは「モーニング・サン」からの影響とカミングアウト
●ボロボロのストラト秘話。コークのCrowley's Music Centreで入手した
 店主の談話
 ステージで汗かきまくりだったので塗装が剥げた
ジャック・ブルースの談話
 ブルースとケルト音楽を融合させたエモーショナルな音楽を評価
 スコッティッシュのジャックとアイリッシュのロリーは共有するものがあった
●「アイ・ワンダー・フー」の断片
●「バーリイ&ザ・グレープ・ラグ」の断片
●自らの『Capo Records』設立
●健康を害する
 処方薬のせいで、ただでも引っ込み思案だったのに更にひきこもり
●ドナル・ギャラガー談話(それまでも何度か談話している)。医者への不信感
ゲイリー談話。
 BBMの頃、ロンドンのコンラッド・ホテルでロリーに久々に会った。ロリーはそのホテルに在住していた。
 一緒に飲んで、サンドイッチを食べた。部屋でギターを見せてもらって、一緒に弾いた
 BBMで凄いメンバーと一緒にバンドを組んでいるゲイリーが羨ましい!と言った
 あといろいろ個人的なことも話に出たけど、この場では話すつもりはない
 最後に「大好きだよ」と言って抱き合って、別々の道を行った
 その後は一度電話で話しただけだった
●マーティン・カーシーも電話で、ロリーの体調が悪いと聞いていた
●ロリーの1995年オランダ・ツアーが体調のせいで途中でキャンセルになった
●肝臓移植手術をすることになった
●ロリー死亡、葬式
●エンディングは「ミリオン・マイルズ・アウェイ」


ロリー・ギャラガーの音楽に初めて触れる人には、やはりライヴ名盤3タイトルにボーナス・ライヴを加えた熱すぎる4枚組ボックス『LET'S GO TO WORK』がお薦めです。
死ぬほどかっこいいです。