来るべき世界

ヤードバーズにも影響を

映画『来るべき世界』をDVDで見ました。
1936年に作られたSF映画の古典で、H.G.ウェルズが原作です。
1940年世界大戦が始まって、その後に疫病が流行って、独裁者が倒されて、新政権が樹立されて、2036年に月面に向かって飛び立っていくという年代記ものです。
なにぶん昔の映画だし、しかも90分で100年ぶんの歴史をすっ飛ばすので、ストーリーやキャラ描写は掘り下げていないきらいはありますが、単に資料的な価値だけではない面白さがありました。
最近のSF映画にありそうなエコロマンセー傾向(やだやだ)はまったくなく、とにかく科学マンセーなのが好感度が高いです。
さらに、いかにも未来未来した未来都市やとんがった未来コスチュームも輝しい21世紀に夢を馳せさせてくれます。
かっこいいなあ。
しかし1936年には、わずか32年後に人類が月面に到達するなんて夢物語だったのですね。


『来るべき世界』を初めて見たのはもう25年ぐらい前、アムステルダムに住んでいる頃でした。
当時ドイツのTVチャンネルで毎週土曜深夜にSF映画をやっていて、吹き替えが全然判らないながら見ていたのですが、そのうちの1本だったのです。
もちろん当時はその映画が『来るべき世界』だとは知らず(子供だったし、ドイツ語だったし)、後になって『スター・ウォーズ』本か『フェイマス・モンスターズ』誌で読んで、この映画が古典中の古典だと知ったわけですね。
今になって再見して、よくドイツ語吹き替えでずっと最後まで見たものだと、自分に感心しました。


なお、我が家にあるのはアメリカ製の3作入り廉価盤ですが、日本盤は5,040円と高い!
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00065UB6W/stonersunshin-22
でもたぶん廉価盤よりは画質も音質も良くなっているはずなので、クラシックSF映画の古色蒼然たる世界に酔い痴れてみたい方はぜひ。