ロジャー・ムーアその2

ロジャー・ムーアは葉巻好き

『ワイルド・ギース』(1978)はリチャード・バートン率いるプロフェッショナル傭兵軍団がアフリカ某国で幽閉されている元・元首を救出する戦場アクションです。
男にゃめっぽう強いが女にゃめっぽう弱い飛行機操縦のプロフェッショナル、ムーア。『オルカ』とか『ジャガ一ノート』とか『ハリー・ポッター〜』など、ラフでタフなアイルランド人を演じさせたらピカイチのリチャード・ハリス。今いち影が薄いハーディ・クルーガーを筆頭に、私設軍隊が情け容赦なく黒人を殺しまくります。
で、手に手に銃や蛮刀を持った黒人軍隊に追われ、脚に怪我を負ったハリスの眉間をバートンが一撃!
「あの黒人どもに捕まったら肉片にされてしまう。その前に殺した方が奴のためだ」。
全体的にそんなドライな空気が流れており、あんまり力タルシスはありません。
この映画を作った会社が速攻で潰れ、リチャード・バートンが死んでしまったため、『ワイルド・ギース2』はまったく違った映画になりました。ムーアも出ていません。