FIREBALLET再発


プログレのファンというと心が狭いイメージがありますが、妙に寛容なところもあって、よそのバンドに似ていても許すというか、むしろそれを喜ぶ傾向があるように感じます。
FIREBALLETのファースト『NIGHT ON BALD MOUNTAIN』(1975)とセカンド『TWO, TOO...』(1976)が正規CD化されたわけですが、ファーストの方はYES・ELPGENESISKING CRIMSONなど元ネタが判りまくりで、しかしそれゆえに愛らしさが増すアルバムです。
しかしセカンドのジャケット(上の写真)を見ると、実はそれはギャグかパロディでやっていたのでは?...という気もしてくるのであります。僕はファーストは昔LPで聴いて、恥ずかしながらセカンドは今回初めて聴いたのですが、セカンドの方が目まぐるしい展開でオリジナリティがあります。 でもプログレファンに好かれるのはファーストだと思います。
今回のCD化ではボーナス・トラックが追加収録されていて、ファーストがX JAPANの「Say Anything」、セカンドが同じくX JAPANの「Tears」で、日本語で熱唱しています。 たぶん本気なのだとは思いますが、ひょっとしたらギャグでやっているような疑念も抱いてしまいます。
あとファーストにはKING CRIMSON「Picture Of A City」の1974年ライヴ、セカンドにも1974年のライヴでホルストの「火星」が入っています。後者はむしろKING CRIMSONの「Devil's Triangle」なのかも知れません。
ちなみに『TWO, TOO...』海外盤CDはジャケットを変更してしまいました。仕方ない気もします。