NAPALM DEATH: SCUM (FDR)


到着。NAPALM DEATH『SCUM』CD。今回の再発はFDR (Full Dynamic Range)仕様で、オリジナル・マスターから作り直したそうです。今回はジャケットがデジパックで、アルバム全曲分のラフ・ミックスがボーナス収録されています。
我が家にあるトイズファクトリーの『FROM ENSLAVEMENT TO OBLITERATION』との2in1盤CD、それから2007年に出た20周年デュアルディスク仕様盤(CD+DVD)と音質を較べてみました。まずトイズファクトリー盤は音量が小さくて音のメリハリが弱いです。それはデュアルディスク仕様盤でかなり改善されています。今回のFDR盤CDは、我が家のCDプレイヤーで較べる限り、メリハリはデュアルディスク仕様盤とあまり変わらない気がしました。どちらもでかい音は潰れていないので安心です。もしかしたらアナログ盤だとダイナミクスが異なるのかも知れないけど、CDだとFDRと謳っていても大きな変化はないです。デュアルディスク盤を持っていて、アナログ盤目当てでない人は、買い換える必要はないと思います。
ラフ・ミックスはアルバムの楽器のバランスが若干異なっていて、ちょっと音が悪くなった感じで、一聴する限りあまりアルバム・テイクと大きな違いはありませんでした。よく聴いて真剣に比較すればいろいろ違うかも知れませんが。
今回のFDR盤の登場で、デュアルディスク仕様盤CDはおそらく廃盤になると思うので、DVDを欲しい人は今のうちにデュアルディスクを押さえておきましょう。
ちなみに『SCUM』は1980年代中盤〜後半のイギリスで最も重要なアルバムのひとつなので、まだ聴いていない人は何が何でも聴かないと死んでしまいます。