EARTH: ANGELS OF DARKNESS, DEMONS OF LIGHT 1


EARTHの新作『ANGELS OF DARKNESS, DEMONS OF LIGHT 1』が出たのですが、これが素晴らしいです。『HEX: OR PRINTING IN THE INFERNAL METHOD』以降の路線を踏まえながら、幽玄たるギターとドラムスに深く沈み込むベースとチェロが加わり、奥行きと拡がりをもたらすことで、新たなディメンションへと導いていきます。最初の"書かれた"「Old Black」からラスト「Angels Of Darkness, Demons Of Light 1」まで、コンポジション(作曲)からインプロヴィゼーション(即興)へと流れ込んでいく作風は一聴すると穏やかなのに、聴く者の平衡感覚を揺さぶり続けます。神々しいです。ディラン・カールスンはインタビューなどでいろんなアーティストを引き合いに出していますが、本作のサウンドはどれにも似ていないという稀有な作品です。日本盤CDは山崎がライナーノーツを書かせていただきました。