TWISTED SISTER REISSUES


TWISTED SISTERの以下7タイトルのライナーノーツを書かせていただきました。



彼らのアルバムで一番売れた『STAY HUNGRY』はワーナーが手放さないため今回の再発には入っておらず、やや歯抜けたラインアップとなっていますが、内容はどれも良いです。
今回の再発では『COME OUT AND PLAY』の魅力を再確認。特に「Be Chrool To Your Scuel」のやり過ぎ感が最高です。ディー・スナイダーとアリス・クーパーのデュエットで、ギター・ソロはブライアン・セッツァー、ピアノはビリー・ジョエル、サックスはクラレンス・クレモンス、ホーン・セクションはUPTOWN HORNSという無駄な豪華さ。しかもミュージック・ビデオには『ポリスアカデミー2/全員出動!』のボブキャット・ゴールドスウェイトが出演、特殊メイクはトム・サヴィーニ。巨額な制作費を投じたにも関わらず、首をかっ斬ったり腕が落ちたりする描写のせいでMTVで全然流れませんでした。その結果、アルバムも当時あまり売れませんでした。今回はそんな無駄なまでのやり過ぎ感を踏襲するべく、オリジナルLPの"飛び出すディー・スナイダー"ジャケットを完全再現しています。決して爆発的に売れるとは思えないタイトルなのに、ずいぶんとコストがかかった筈ですが、やる価値があることはやり過ぎる価値がある!という侠気を感じます。
それを考えると『LOVE IS FOR SUCKERS』を再発するというのもずいぶんと侠気を感じさせますが、改めて聴いてみるとなんだか迷走感が面白いアルバムです。後のWINGER〜現WHITESNAKEのレブ・ビーチ全面フィーチュアという注目ポイントもあります。
ライナーノーツは全タイトル新規に書きました。全タイトルぶんをあわせると3万字ぐらいで、TWISTED SISTERについてはもう一生ぶん書いた気がします。しかしまだこれから発掘ライヴDVD3タイトルが出るそうです。ぜひ書かせて欲しいです。
そのうち『LIVE AT READING 1982』レミーと"ファスト"エディ・クラークとピート・ウェイが飛び入りしている筈です。映像の断片だけ見ましたが、観客がバンドに向けてボトルとか土くれとかウンコを投げつけて凄いです。