少年時代の思い出

親の転勤でブリュッセルに引っ越した1975年、とにかく流行っていたのがジョー・ダッサンJoe Dassinの「L'Ete Indien」でした。邦題は「小春日和(インディアン・サマー)」だそうで、最近ではコンピCD『ラムール・フランス・ベスト』に入っています。
フランスを活動拠点とする、米仏ハーフの歌手だったのですが、テレビをつければハンサムというには微妙な甘い顔が映し出され、SarmaDelhaizeといったスーパーでもBGMとして延々と流れていました。当時スーパーではレコードも売られていたので、彼の顔がどアップのLPも何度も見かけました。ベルギーの野菜は日本の野菜より匂いが強いので、野菜の匂いとあの顔が混じって記憶されています。
ベルギーに引っ越してすぐにこの曲を何度も繰り返し聴かされて刷り込まれたのか、4年前にベルギーに久々に行った際、古本屋で『Joe Dassin - Le Triomphe et le Tourment』という伝記本をつい購入してしまいました。読んでいませんが。

ちなみにジョー・ダッサンはアメリカを歌った「L'Amerique」というヒット曲もありましたが、この曲がCHRISTIE「Yellow River」のフランス語カヴァーだと知ったのはずっと後になってからでした。この人の日本での代表曲というと「オー・シャンゼリゼ」になるでしょうか。1980年に死んだそうです。
僕がおそらく生まれて初めて洋楽アーティストを意識したのが、ジョー・ダッサンだったのでした。ある意味、最初から十字架を背負っていたと言えるかも知れません。
ところでえらく詳しいジョー・ダッサン・ファンサイト
捕捉。「オー・シャンゼリゼ」の元歌はJASON CRESTの「Waterloo Road」ですが、Waterloo Roadって別に繁華街でも何でもないですよね?1960年代にはそうだったのでしょうか?