SKULLFLOWER: TRANSFORMER


SKULLFLOWERはリリース数がやたら多くて、すべては押さえきれていないのですが、何故かこれだけえらくプレミアが付いている1995年の『TRANSFORMER』が中古盤で比較的リーズナブルな値段で売られていたので、押さえてみました。
いろんなタイプの曲が入っていて、インスト・ロック「3/5 Of A Mile In 10 Secs.」、14分のドローン・ノイズ曼荼羅「Cut Loose 1 + 11」、ティム・ローズの同題曲と通じる世界観の牧歌的ノイズ「Morning Dew」、ギター&バイオリン・ノイズが17分間悲痛に嘶く「Cicada」(←このアルバムの最強曲)、爪弾くギターが大人げなく極ヘヴィ・ノイズに転化する「Ponyland」など、いずれも美味です。プレミア価格に見合うかはちょっと首を傾げますが、普通のCDの値段だったら十分押さえて聴く価値があります。
ただ、おすすめするならば全編ハーシュ・ギター・ノイズでガガッと来る『TRIBULATION』や、どこまでも執拗に繰り返されるワン・リフが膨張破裂していく『EXQUISITE FUCKING BOREDOM』の「Celestial Highway」4部作のように、アルバム単位で襲いくる作品の方でしょうか。
ところで初めてSKULLFLOWERを聴いたのはAquarius RecordsのアンディがやっているtUMULtレーベルから出た『EXQUISITE FUCKING BOREDOM』でした。同じtUMULtから出たHARVEY MILKの神盤『COURTESY AND GOOD WILL TOWARD MEN』を聴いたのもその時でした。
SKULLFLOWERに関してはこちらのサイトが詳しいです。