Die Teufel Von Loudun


クシシュトフ・ペンデレツキのオペラ『ルダンの悪魔』DVDを見ました。
ルーダンの悪魔憑きについては今年1月6日の日記にも書いています。
1968年に書かれたオペラで、最初CDで音だけ聴いたのですが、不協和音の合唱とかトーン・クラスターとか不安をかき立てる音楽が秀逸な一方、普段オペラとか聴きつけていないもので、物語をフォロー出来なくてどうもピンと来なかったのです。ドイツ語だし。それでDVDで見ることにしたのでした。
このDVDは1969年にTV用に撮影されたもので、マレク・ヤノウスキ指揮、ハンブルク交響楽団演奏。尼僧ジョアンナがTatiana Troyanos、グランディエはAndrzej Hiolskiが演じています。
だいたい流れ的にはケン・ラッセルの映画『肉体の悪魔』と同様で、修道尼たちがレズ乱交したりグランディエが拷問火あぶりにされたりする描写もあります。どちらも原作がオルダス・ハクスリー『ルーダンの悪魔』なのですが、『肉体の悪魔』は1971年製作なので、あちらが影響を受けたのかも知れません。
音声がモノラルなのは残念なものの、音楽も映像も素晴らしく、英語字幕も付いているし、約1時間40分の異形の空間を堪能できました。
映画『シャッターアイランド』サウンドトラックでペンデレツキが再び注目を集めている今、ぜひ見てみましょう。ピャウ