PYRAMIDS WITH NADJA: PYRAMIDS WITH NADJA


で、『PYRAMIDS WITH NADJA』はPYRAMIDSとのコラボレーション・アルバム。去年出ました。
PYRAMIDSは2008年にHydraHeadから『PYRAMIDS』でデビューしたバンドで、ポスト・ロックの幽玄さとブライアン・ウィルソンのコーラスにブラック・メタルのブラスト・ビートを加えた、ポップさとアングラさの混合体。個性派というには訳が判らなすぎるサウンドが、気分よく気分悪かったです。テキサス州デントンの5人組らしいですが、未だに素性が判りません。
『PYRAMIDS WITH NADJA』は両バンドの比較的非ヘヴィな部分が融合した作風で、PYRAMIDSのポスト・ロックと優美なコーラスにNADJAの拡散性のあるサウンドが加わります。でも最後の「Angel Was Heard to Cry Over the City of Rome」でヘヴィなギターとブラスト・ビートが飛び出し、音の濃霧となって広がって空気を浸食していきます。
あと「Into The Silent Waves」をLUSTMORDとULVERがリミックスした12"も出ました。原型をとどめないまでに再構築されていて、じんわり楽しめます。おそらく両サイドとも33回転だと思うのですが、ひょっとしたら45回転なのかも知れません。こちらは限定300枚。