アンヴィル/夢を諦めきれない男たち

ANVIL: THE STORY OF ANVIL

10月24日(土)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて公開の映画『アンヴィル/夢を諦めきれない男たち』を見ました。
かつて『METAL ON METAL』をヒットさせたANVILが今では落ちぶれて、でも夢を諦めきれなくて、テレフォンセールスをやったり姉に金を借りたりしてアルバム『THIS IS THIRTEEN』を作って、たまたま聴いた日本のプロモーターがラウドパーク06に呼んで、大観衆の前でプレイ出来て万歳!...という話です。このときの映画がようやく完成、日本公開されるわけですね。
そんなに当時『METAL ON METAL』ってヒットしたっけ?...というのはさておき、リップスとロブの友情が泣けます。
二人が喧嘩になるとプロデューサーのクリス・サンガリーディスが仲裁に入ったりして、プロデューサーというのは人間関係の円滑化も図らねばならず大変な仕事だなーと思わされます。
スーパー・ロック84から始まり、ラウドパーク06で終わるという構成。しかし映画が終わった後もドラマは続き、ラウドパーク09への出演が噂されています(あくまで噂です)。
映画本編で「2,000人収容の会場で5人しか観客がいないのは寂しいものだ」とリップスは語っていますが、もし3つめのステージでSLAYERの裏とかになったら(あくまで憶測です)、本当にそうなってしまう可能性もあって怖いです。
映画の中で出てくる『THIS IS THIRTEEN』は10月21日、ソニーミュージックから日本盤も出るそうです。
映画と同時にANVIL自伝も出ましたが、邦訳は出ないのでしょうか。
映画の最初にレミーとかスラッシュ、ラーズ・ウルリッヒ、トム・アラヤ、スコット・イアン、マルコム・ドームがANVILがいかに凄いバンドだったかを語っていますが、そういえばTHE WILDHEARTSのジンジャーもANVIL好きで、1998年10月25日にインタビューした時、ANVILの話題が出たとき、「Motormount」(『FORGED IN FIRE』収録)を歌い出しました。...なぜ「Motormount」?
この映画で描かれているのはANVILですが、彼らのドラマは幾多のバンドと共通するものだと思います。これからHOUSE OF LORDSとかSHORTINOを聴くときは襟を正して聴こうと思います。