ANGEL WITCH @渋谷クアトロ

観客がいっぱい入っていました。主催者さんに訊いてみたら「550...いや、600人です!」満員は800人だそうなので、確かにそれぐらいいたような気がします。
演奏はすごく良くもなくすごく悪くもなく、NWOBHMの心地よいぬるま湯ぶり。ANGEL WITCHを、というかケヴィン・ヘイボーンを生で見れるという時点でだいたいみんな満足しきっています。しかも1stの曲をいっぱいやってくれます。本当なら『ANGEL WITCH』曲順どおり全曲ステージ再演!というので良かった気もしますが、なんだか聴いたような聴かないような曲も飛び出す緩さがまたオッケー。初来日!という緊張感はなく、本来攻撃的な音楽である筈のヘヴィ・メタルでこんなに和んでしまって良いのかとも不安になりましたが、まあそれもそれでよしかと。とても楽しかったです。
しかしNWOBHMって70年代末〜80年代初から既にぬるま湯なバンドがわんさかいた中(むしろそれが楽しかったりも)、ANGEL WITCHとかDIAMOND HEADの初期リリースはビシッと緊張感があったのですが、どちらのバンドもすっかりお達者くらぶになりましたねえ。それを考えるとやっぱりSAXONは偉大だ!
ところで日本盤紙ジャケSHM-CDは、"オリジナル盤LPを再現!"にこだわるあまりか、UK再発盤CDの充実したフォト・ブックレットとライナーノーツをカットしてより劣ったパッケージ仕様にしてしまって残念です。SHM-CD化でどれだけ音質が良くなったか、較べてないからわからないし。
次のザックコーポレーションNWOBHMもの来日はPRAYING MANTIS!なんとIGFとの興行戦争!どちらも見れるのはこれが最後かも知れない!