スター・トレックとわたくし

スタトレ

スター・トレック』と僕の出逢いは幼少時、親の仕事で初めてベルギーに引っ越してからでした。なんか学校の同級生がトレーディング・カードを持っていて、見せてくれたのですが、耳のとんがったおかっぱ頭のおっさんがパジャマみたいなのを着込んでいる姿を見て、幼稚園の頃から仮面ライダーウルトラマンのことしか頭になかった日本人のガキとしては、こりゃかっこ悪いという感想しか持ちませんでした。USSエンタープライズはかっこいいと思いましたが。
ちなみに『超人ハルク』コミックも見せてもらったのですが、おかっぱ頭で上半身裸の筋肉ムキムキ男がBLAM!とか鉄骨をぶっ壊すのも超ダメでした。
それで、当時ベルギーでは『スター・トレック』はテレビ放映していなかったので、初めて動くのを見るのはアムステルダムに引っ越してから、劇場版『スター・トレック』となります。この頃は『スター・ウォーズ』を既に見ていたし、けっこうワクワクしながら見に行ったのですが、全然宇宙バトルとかがないし、出てくるのは爺さんばっかりだし、ヒロインはハゲだし、なんか釈然としない思いを抱えながら帰途についた記憶があります。本屋で『Famous Monsters Of Filmland』は欠かさず立ち読みしていましたが、『スターログ』は読んでいませんでした。
でも、それから数年後に見た『スター・トレック カーンの逆襲』は良かったです。
それから日本に帰国して、スポックが死んだり生き返ったりいろいろあったわけですが、テレビで『新スター・トレック』が始まったわけです。でも主人公が『砂の惑星』とか『スペースバンパイア』のハゲおやじ!こりゃ見ない。
旧シリーズのビデオも1本借りて見ましたが、カーク船長がどっかのおばさんと不倫する話だったような。忘れました。
そんなわけで『スター・トレック』とはどうも相性が悪かったわけですが、でも日本では『ネメシスS.T.X.』なんてタイトルで劇場公開したり、たぶん僕と似たような認識の人がけっこういたのではないかと思います。
しかし『最新版スター・トレック ビギンズ』という本を読んで、実に楽しそうに旧シリーズについて書かれているので、これを機会に最初から『スター・トレック』を見てみようと思ったのでした。30余年にして、ようやくスタート地点に着いたわけです。ピャウ