好き好きロバート・ロウ

DEATH MAGIC DOOM


HEAVEN & HELL『THE DEVIL YOU KNOW』、試聴会で聴いただけなので、まだ1回しか聴いていないのです。もっと何度も聴きたいです。で、威厳すら感じさせる盤石のメタル・サウンドに圧倒されながらも、特に前半ミッド〜スローな曲で固めているため、単純なファースト・インパクト的にはCANDLEMASS『DEATH MAGIC DOOM』の方がガツンと来るのです。1曲目「If I Ever Die」から顔面横殴りで、インパクトの連続です。ロバート・ロウの暑苦しい熱唱はロニー・ジェイムズ・ディオからの影響ありありなのですが、鬼気迫る凄まじい伸びのあるヴォーカルで揺さぶります。最近のCANDLEMASSはちょっと危険なぐらいに良いです。
ロバート・ロウといえばSOLITUDE AETURNUSのシンガーでもありますが、ジョン・ペレスを除いた現&元メンバーによるプロジェクトCONCEPT OF GODが2007年に出した『VISIONS』も良いですよ。メンバーが重複するドゥーム・メタルなので、本家SOLITUDE AETURNUSと大同小異な音楽性。大仰さを少し抑えた感じでしょうか。RAINBOWの「Man On The Silver Mountain」をカヴァーしていますが、『ADAGIO』収録の「Heaven And Hell」同様、ディオ様からの影響を昇華させていて素晴らしいです。ロバート・ロウのヴォーカルはもっとみんなに聴かれるべきです。
しかしヴォーカルが良ければそれでいいのかというとそういう訳ではなく、CANDLEMASSのレイフ・エドリングのソロ・アルバム『SONGS OF TORMENT, SONGS OF JOY』はおせじにも巧いとは言い難い不安定な歌唱が気持ち悪くて気持ち良いです。
ドゥームに抱かれて、なんだか幸せです。