パニッシャー:ウォー・ゾーン

前作ではイタ電をかけたり、ボスの情婦のアクセサリーをわざとホテルの部屋に置いたり、他人の車を乗り回してちゃんと返したり、自宅の机の引き出しに包丁を仕込むなど、妙にセコイ所が目立ったパニッシャーですが、今回は問答無用で射殺!絞殺!喉笛かっ斬り!頸椎へし折り!血と脳漿がドバー!善悪関係なくとにかく殺しまくります。いちおう女子供は守りますが、人質にとられた仲間の脳天が撃ち抜かれても平気のヘイザです。コスチューム・ヒーローが非合法になるのも仕方ないです。「Who will punish the Punisher?」という、どこかで聞いたような台詞も出てきます。
悪役ジグソーがアイリッシュ+中国+黒人マフィアをたばねて反パニッシャー軍団を組織して、SLIPKNOTの「Psychosocial」をBGMに街を闊歩するのがかっこいいです。それに対抗するのがロシアン・マフィア軍団!
最初以外は黒のロングコートもドクロTシャツも着ていなくて、別にパニッシャーじゃなくてもいいじゃんというツッコミ上等。ファミリー・エンタテインメントであることを放棄した開き直りが功を奏している快作です。
ロブ・ゾンビ新曲やSLAYER、SLIPKNOT、HATEBREEDなど参加のサントラ盤も良いです。
4月18日に日本公開。