大女ローパー

シンディ・ローパーといえばリッチー・コッツェンガンダム・トリビュートCD『哀戦士Z×R』に不参加。事情を知らずにCDを買った人は突然シンディ・ローパーが謝っている紙っぺらが入っていて困惑したと思いますが、「ガンダムを知れば知るほど、その奥の深さ、複雑さが分かってしまったんです。本当にもっともっと時間が必要でした。でもこの次に出るガンダムのCDにはぜひと思います」という実に大人なメッセージにも関わらず、未だに第2弾は出ていません。
一方リッチー・コッツェンはブックレットでは「このアルバムを、愛する者のために宇宙で戦死した彼らに捧げたい」と記しながら、インタビューでは「え?誰がそんなこと言ってるの?俺?マジ?はーはっは」と、なんだか大人げない無関心ぶりを見せていました。Mr.BIG再結成に声がかからないのも、その大人げなさによるものかも知れません。
で、シンディ・ローパーガンダムのことなど完全に忘れているかと思いますが、では何をやっているかというと、資生堂マキアージュのCMソングとして「ハイスクールはダンステリア」をクラブ・ミックスでセルフ・カヴァーしているのでした。10年ぐらい前にも「ヘイ・ナウ〜♪」とか新パートを交えながらセルフ・カヴァーしていました。アラフォー女性ファンやクライアントのニーズをふまえた大人の対応は、さすが生き馬の目を抜くアメリカのショービジネスで常に第一線を歩んできただけあります。
最新リミックス・アルバム『シンディ・ローパー・フロア・リミキシーズ』おまけDVDには「ハイスクールはダンステリア」クラブ・ミックスのビデオ・クリップが収録されていますが、さすがに55歳なので白塗りメイクが強烈で、ミック・マーズみたいです。彼女の後ろをAsian XXXなダンサーが踊っています。
ライナーノーツを書いているのは宇川直宏氏ですが、自称メディア・レイピストのわりに実にわざとらしく彼女のことを褒めちぎっていて、仕事の幅が広いのも納得の大人っぷりです。
ところでいつの間にか邦題が「ハイスクールはダンステリア」ではなくて「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」となっていました。いつからかは知りません。 
でもやっぱりシンディ・ローパーは大人の女=大女だよね!わたし残酷ですわよ! ←流行らなかった