思い出小路1983〜1984

VICTIMS OF THE FUTURE

昔むかし中野坂上に住んでいたことがあります。親の仕事で外国を回ってきて日本に帰ってきて、家を親戚に貸していたのでしばらく社宅住まいでした。で、ふと思い立って、24年ぶりに中野坂上〜中野を散策してきました。今住んでいるところから地下鉄で4駅なのですが。
丸ノ内線中野坂上駅といえば営団地下鉄でかなり早い時期に自動改札が導入された駅(その逆に日比谷線入谷駅はかなり後までチョキンとハサミを入れるハード紙の切符だった)で、サリンを撒かれたこともあります。今では周囲は一変。道路拡張のため、駅近くにあったレコード屋『レノン』は跡形もありません。同じ通りにあった『えるえるレコード』は新中野に移転、今では通販オンリーのようです。
雑誌の立ち読みをしたり大予言とかクロキュラとかアイスを買い食いしていた酒屋は潰れていて、社宅の近くにあったヒロタの営業所もなくなっていました。
大久保通りに出て、中野方面に歩いていきました。ちょっと歩いたところにあった本屋では『ビリー』を立ち読み出来たのですが、もはやどこにあったかすらも判りません。でもさいとうたかをの『さいとうプロダクション』ビルは健在でした。
当時、中野駅に向かう途中にあった中野公会堂で『アギ鬼神の怒り』を見ました。『スターログ』か『宇宙船』で告知していたんだっけか。そのちょっと後だか、何か特撮物の上映会をやっていて、『アギ』の時よりなんだかただならぬヤバげな客層が集まっていました。後で知ったのですが、『地球防衛少女イコちゃん』だったようで、生まれて初めてのキモヲタ集団との遭遇でした。今では中野公会堂でなく、中野ZEROという名前だそうです。ここの図書館には誰かが寄付したプログレLPがいっぱいありました。
中野駅方面に向かうと、24年前のまま『オールディーズ2』がありました。ビジュアル系全盛期に盛り上がった店の筈なのですが、品揃えが1984年と同じでした。さすがに売れるわけもなく、LPが10枚1,000円、ビデオは1本100円。『FMWバトルクリエーション/闘争』(大仁田・後藤vs松永・ブレネマンの有刺鉄線タッグマッチ)ビデオを買いましたが、店員のおやじがやる気なさげにヤフオクがどうのと電話していました。『オールディーズ1』はなくなっていました。
中野まつりというのをやっていて、御神輿を担いでいました。
ディスクユニオン中野店には初めて行きました。3,000円以上買うと10%引きでした。さらに近くの特設会場でガレージセールをやっていました。最後にRAREとレコミンツを回って終わり。結局は中古レコード屋巡りになりましたが、24年前もそうでした。
そういえばピースアイレコードはまだあるのでしょうか。2000年前後まではたまに行っていたのですが、階段を上がるのがたるくて足が遠のいてしまいました。
生まれて初めて中野サンプラザに行ったのは1984年1月、ALCATRAZZ初来日公演の昼の部だったでしょうか。
ずっとゲイリー・ムーア『VICTIMS OF THE FUTURE』を鼻歌で歌いながら歩いていたのですが、全曲ほとんど歌詞もギター・ソロも覚えていました。
で、帰宅して仕事しました。