TESTAMENT / VOIVOD / FORBIDDEN @THRASH DOMINATION 08 川崎クラブチッタ

3Dメガネつき

タイ料理店TUK TUKとチッタ前のMAIMONが潰れていました。MAIMON跡地には羅豚と書いてラブと読ませる豚しゃぶ屋が。
ちょっと懐かし話を。1991年9月に発表されたNIRVANA『NEVERMIND』がメタル界に与えた衝撃は大きく、グランジ路線に走るバンドがいたり妙に敵視するバンドがいたり色々だったわけですが、それとは一線を画したかたちでメタルを進化させようという試みもあり、その代表的アルバムがFAITH NO MORE『ANGEL DUST』(1992年6月)、MINISTRY『PSALM 69』(1992年7月)、VOIVOD『OUTER LIMITS』(1993年8月)、PRONG『CLEANSING』(1994年1月)あたりだったのではないかと思います。いずれのバンドも何作かの進化プロセスを経て、これらのアルバムでひとつの到達点に辿り着いています。
そんな中で『OUTER LIMITS』はプログレッシヴ・ロックやパルプSFなどメタルというものがまだ存在しない時代の古典の要素を取り込んだ、いわばスチーム・メタルに先鞭をつけたアルバムでした。
VOIVODのライヴを見るのはこれが2度目。前回はFIGHTの前座で1994年1月16日、ニューヨークのLimelightでした。教会を改造した会場で、鳥かごみたいなのをぶら下げて中で女の子が踊っていました。14年前の話なので記憶が薄れていますが、ちょうど『OUTER LIMITS』期のライヴで、1曲目が「Fix My Heart」。アップテンポのストレートな曲はほとんどやっていなかった記憶があります。「VoiVod」すらやっていなかったかも。このライヴを見て「メタルは変わる!」とドキドキしていました。変わらなかったけど。確かこのちょっと後にスネイクが脱退したんですよね。
今年が5年目となったTHRASH DOMINATIONでのVOIVODは、イベント趣旨を考慮したのか、それとも最近のセットリストはこうなのか、速めの曲が中心でした。【追記】今年6月に約5年ぶりのライヴをやったときは、来日公演を短縮した感じだったようです。
ラスト「Astronomy Domine」はリック・ライトに捧げるかと思ったら、ピギーに捧げていました。
しかし毎年必ず機材トラブルがあるのは何とかしてもらいたいです。仕様なのでしょうか。