NADJAいろいろ

SKIN TURNS TO GLASS

こないだ『BLISS TORN FROM EMPTINESS』と『THERMORADIANCE』が出たばかりだというのに、NADJAの新タイトルが2枚出ました。
『SKIN TURNS TO GLASS』は2003年にCD-Rで出した作品をリミックスして音を差し替えた新装盤。おなじみのエレクトロドローン・ドゥームですが、全4曲の最後のタイトルがない曲のラストで超ヘヴィになってドラム乱打で飽和状態になって死にます。でも断片的に聴くと効果が半減するので、部屋を真っ暗あるいは真っ赤・真っ緑などにして大音量で約80分間一気に聴くべきです。
『DESIRE IN UNEASINESS』は純然たる新作。NADJA史上初めて人間がドラムスを叩いています。それだけでもずいぶんと感じが異なります。NADJAの武器のひとつであるひんやりとした冷たさがやや軽減されているのは賛否ありましょうが、感情の昂ぶりは同様です。今回もラスト「Deterritorialization」後半で飽和状態になって、最後トンッと突き放されて切ないです。
そういやNADJAは「Long Dark Twenties」という片面7"がAnthem Recordsから出て、Black=200 copies. Purple=133 copies. Yellow=133 copies. Orange=125 copies. Green=136 copies. Red=123 copies. Blue=131 copiesなのだそうで。ここで聴けるけど歌モノです。映画『ブレイン・キャンディ』サントラに入っているポール・ベリーニの曲のカヴァーですが、ほとんど原型を留めていません。
さらに今月NADJA / AIDAN BAKER / LEAH BUCKAREFF『TRINITY』というCDが500枚限定でDie Stadtから出るそうです。おい
NADJAは大好きなのですが、あまりに作品をいっぱい出し過ぎて、一回聴いたら次のが出てしまうという"聴いたらポイ"状態が続いているのがもどかしいです。まあ現在は過去CD-R作品の復刻作業の真っ最中なので、いずれ沈静化するのかも知れません。でもそうしたらちょっと寂しい気もします。