GERMAN OAK: GERMAN OAK

けっこうな有名盤でも聴きそびれていることは多いもので、GERMAN OAKも今回初めて聴いたのでした。
『UMMAGUMMA』の頃のPINK FLOYDを思わせるドイツのインスト・アシッド・プログレの怪作で、1972年に213枚の自主制作LPとして発表されたもの。1995年にWitch & Warlock W&W004としてCD化されています。アシッドといってもカラフルでなくひんやりと殺伐としたサウンドが魅力です。でもいかんせんドイツアングラプログレなので、やっぱりもっさり感があります。
収録曲はSwastika Rising / The Third Reich / Shadows Of War (Rain Of Destruction / V1 To London) / Airalert / Down In The Bunker / Raid Over Duesseldorf / 1945 - Out Of The Ashesというもので、こいつらナチなんじゃないかという疑惑が長年囁かれていますが、なにぶんインスト・バンドなので判りません。「Swastika Rising」の最後にヒトラーっぽい人の演説が入っています。
しかしナチヒッピーというのも変な人種ですね。ナチスゾンビみたいなものでしょうか。
なおこのアルバムは第二次大戦中の防空壕の跡で、ドイツ軍の英霊に囲まれながらレコーディングされたそうです。一部変なエコーがかかっているのは霊現象かも知れません。
とても良いアルバムなので、ジャパナチの人はぜひ。