DZJENGHIS KHAN『DZJENGHIS KHAN』

ジンギスカンというと「ジン、ジン、ジンギスカン」の人たちとベルギー・ハード・ロックの人たちがいます。
このバンドはアメリカのバンドですが、かつてGENGHIS KHAN IIIと名乗っていたそうで、"第三のジンギスカン"ということになるのかも知れません。
で、こちらのジンギスカンはサンフランシスコ出身の、BLUE CHEER好き好き大好きバンドです。
あまりに好きなのが高じて"オランダのBLUE CHEER"であるORANGE SUNSHINEのGuy Tavaresにプロデュースを頼んで、ハーグでアルバムを録音したそうです。
その結果、アルバムはBLUE CHEERに通じる60年代プロト・ヘヴィ・ロックに仕上がっています。
磨いたら光るのかどうかまだ定かではありませんが、ごつごつとした原石感が全編漂っています。
「あまりに音がでかくて、スタジオでは録音できなくて野外で録音した」というようなホラ話が通用するほどの破天荒さはないものの、少なくとも本家BLUE CHEERの80年代の『THE BEAST IS BACK』とか1999年の来日ステージよりもBLUE CHEERしています。ちょっと違いますが。
必要以上に音量を上げると必要以上に良く聞こえるタイプの音楽なので、思いきりでかい音で聴きましょう。