ザ・ヒストリー・オブ・アメリカン・コミックス

Comic Book Confidential

DVDで『ザ・ヒストリー・オブ・アメリカン・コミックス』を見ました。
『Famous Funnies』〜『Action Comics』〜ヒーロー物〜オルタナティヴ・コミックスという流れで、本筋は押さえながらもカウンターカルチャーとしてのコミックを主題としています。
表現の多様化を判りやすく描いて大変勉強になる上に、しっかり作り込まれていて作品としてとても面白く、やっぱり社会に反逆しなきゃ!とやる気がふつふつと湧き上がってきました。
Air Pirates』のミッキーとミニーがセックルしてる画像、伝説と化していますが、実は初めて見ました。
「章ごとに区切った構成→題材は当時反社会的と糾弾されたけど実はそうじゃないんだよというオチ→最後キメの一言に昔のフッテージを用いる」という構成が、同じロン・マン監督のツイストについてのドキュメンタリー『ツイスト!』と同じ流れで面白かったです。
身につまされたのがDVD中に出てくるハーヴェイ・ピーカー『アメリカン・スプレンダー』のこのコマ。

アメリカン・スプレンダー』は永島慎二とかつげ義春とか滝田ゆうアメリカンにした感じの私漫画で、いくつかアンソロジーがある中で我が家にはこれしかないのですが、このエピソードって単行本だとどれに入っているのでしょうか?
確か映画版にもこのコマが使われていた記憶が。
映画版は面白かったけど原作の何も起こらないダラダラ感が殺がれていた気がします。
なお『ザ・ヒストリー・オブ・アメリカン・コミックス』ではピーカーがラジオ局からLPを盗んで、業務用トイレに隠して後でピックアップしようとしたら、トイレの鍵がかかっていて盗み出せなかったというエピソードが紹介されています。
最後に、DVDとはまったく関係ないけどオマケ。