ROBERT JOHN GODFREY: THE FALL OF HYPERION

ゴドフリ

ロバート・ジョン・ゴドフリーが1974年に発表した『THE FALL OF HYPERION』はオリジナルLPや15年ぐらい前に出たヴァージン・ジャパン盤CDがどちらも廃盤で、プレミア価格に手が出ませんでした。
今年ついにWHDから紙ジャケCD再発されたので、ようやく聴くことが出来たわけですが、いやぁ素晴らしいです。
「もし、この世に"ラファエル前派の音楽"というものがあったなら、この作品は限りなくそれに近い」と帯にあるそのままの音。
安っぽく大英帝国大英帝国と騒ぎ立てるのではなく、地味ながらじんわりと抑えの効いたシンフォニック・サウンドがいにしえのアルビオンにいざなってくれます。
今回発売盤はヴァージン・ジャパン盤CDの板起こしだそうですが、再び廃盤の彼方に消え去る前にご一聴いただきたい作品ですよ。
今ロンドンに行っても、こんな古色蒼然たる雰囲気に浸らせてくれるのはテイト・ブリテンみたいな美術館ぐらいでは。
さらに「ゴドフリー」という名前も、シャーロック・ホームズ物に同名の人が何人か登場することもあり(アリアドネアドラーの旦那とか)、イングリッシュ・ティーのお茶っ葉が脳内で開きます。
ところで紅茶で思い出したけど、FMWに来ていた外人レスラー、グラジエイターの別名Mike Awesomeの日本語表記がマイク・アッサムで、必殺技がアッサム・ボムとなっていました。
痛くなさそうな名前の技だなぁと思っていましたが、WWEWCW&ECWのインヴェイジョン・アングルのときライノを鉄ハシゴに叩きつけた一撃は強烈でした。引退して不動産屋になってしまったそうですが残念です。