THE MELVINS: A SENILE ANIMAL

ついに出ました。
BIG BUSINESSの二人を迎えて4人編成になったMELVINS、ツイン・ドラムス編成となったことでどんな無茶なことをやってくるかビクビクしていたのですが、音楽的にはちゃんとしたヘヴィなロックをやっています。否、極めて素晴らしい、凄いアルバムです。
1曲目「The Talking Horse」からガツンとインパクトのあるロックで、中盤「Rat Faced Granny」「The Hawk」「You've Never Been Right」と畳みかけるアップテンポ3連打も強烈。
「A History Of A Bad Men」は「Night Goat」のリフを大胆に引用!
曲自体はいずれもがっちりタイトなものですが、各楽器とヴォーカルがせめぎあうミックスはカオス一歩手前の刺激的&緊張感漂うもので、サウンド面へのこだわりを最も感じさせる作品ではないでしょうか。
本作の"音"についてはアルバムもレコーディング&ミキシングを手がけたトシ・カサイ氏のブログで1曲ごとの詳細な解説がされていて、非常に参考になります。
2006年を生きるロック・ファンたるもの、ぜひ聴いておきたい傑作です。
なおMELVINSの他作品についてはこちらで簡単なレビューをしていますのでよろしくです。