B.B. KING / GARY MOORE @WEMBLEY ARENA

B>B> King / Gary Moore

『B.B.'S FAREWELL UK TOUR』と銘打たれた、イギリスさよならツアー。
B.B.は最初から椅子に座っていて、ギターもかなりのエコノミー弾き。トーク部分も多めで、やはり衰えたという印象がありましたが、それでもキング・オブ・ザ・ブルースは不滅。
その歌声とギターは艶気を失うどころか、一音だけで観客を釘付けにしてしまう凄みを増しています。
それでも軽妙なショーマンイズムは健在で、
「糖尿病を患ったし、膝も悪い。腰も痛いし、頭もボケた」
「12ヶ月ぐらい前、白内障の手術をしたんだ。最初に片目を手術したんで、女の子をジロジロ見るときはもう片方の目で見なくてはならなかった」
などという自虐的なトークも、微笑みをもって暖かく迎えられていました。
後半「3 O'Clock Blues」「How Blue Can You Get」「Rock Me Baby」「The Thrill Is Gone」など、自分の軌跡を踏みしめるメドレーを経て、「Guess Who」のイントロを奏でたときは思わずジワッと来ました。
B.B.にとっても最後のイギリス・ツアー最終日ということもあり、ありったけの感情を込めた最高のライヴでした。
ぜひともさよなら日本ツアーも行って欲しいものです。

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ゲイリー・ムーアはダブル・ヘッドライナーという役柄ながら、やはりB.B.を前にすると"前座"感がありました。
演奏曲もB.B.とのジョイントを意識したのか、カヴァー曲メインでした。
Oh Pretty Woman / All Your Love / Since I Met You Baby / You Know My Love / Midnight Blues / Merry Go Round / I Loved Another Woman / Too Tired / Still Got The Blues / Walking By Myself // The Blues Is Alright / Gonna Rain Today
ちなみのこの日はゲイリーの誕生日でしたが、数人の観客が「ハッピーバースデー」と歌ったのみ。