SCOTT REEDER: TUNNEL VISON BRILLIANCE

yamazaki6662006-02-07

元THE OBSESSED〜KYUSS〜UNIDAという経歴を持ち、『メタリカ:真実の瞬間』でオーディションを受けている映像が流され、ORANGE GOBLINとかをプロデュースしたことでも知られるベーシストが初のソロ・アルバム『TUNNEL VISION BRILLIANCE』を出しました。
ドゥーム&ストーナー界の重鎮として知られる人ですが(ペットショップ経営でも有名)、どんなヘヴィでドゥーミーな音が飛び出すだろう...と思ったら、全然雰囲気が違うので驚きました。
空間をフル活用した伸びやかな雰囲気物ロックで、スコットの声質のせいもあって、デイヴ・ギルモア期のピンク・フロイドに通じるもののあるサウンドとなっています。
でも良いんですよそれが。
1987年から2005年までじっくり熟成させたサウンドが悠々たる流れをもたらしていて、実に豊潤な味わいです。
一応ハードな腰のあるサウンドも出していて、彼の過去を知らずとも、かなり楽しめます。
(もちろん彼の過去バンドを先にチェックするべきですが)
おそらくこの音楽性でキャリアを築く気はないでしょうが、それもまたよし。