MEGADETH BLACKMAIL THE UNIVERSE WORLD TOUR 2005

大統領選ネタというのもイタイ

メガデスのライヴを見に、川崎クラブチッタに行ってきました。
ステージ背後に神殿みたいなのが描かれていて、「UNEQUAL INJUSTICE FOR ALL」と書いてありました。
デイヴ・ムステイン本人がどう言おうと、少なくない数の観客がメタリカの『AND JUSTICE FOR ALL』を思い出すでしょうし、何だかイタイと思いました。
掲示板に「マーティ最高!」「ジュニア最高!」とか書かれてマジギレしたり、映画『Some Kind Of Monster』で半泣きになって「お前らにクビにされたせいで、今でも路上でガキどもから"メタリカRULES!"とかバカにされるんだ!お前らが20年前にアルコール・リハビリしろって言ってくれたら、こんなことにはならなかったんだ!」とラーズ・ウルリッヒに文句を言ったり、最近のムステインはどうもイタ過ぎる気がします。
まあ以前から『ラスト・アクション・ヒーロー』とか『スーパーマリオ』みたいなスチャラカ映画サントラに曲提供したり、ちょっぴりイタイ人ではあったのですが。


でも、ライヴはすごく良かったです。
『ザ・システム・ハズ・フェイルド』からの曲もCDよりずっと迫力があったし、数々のメガデス・クラシックスは当然最高でした。
難を言うならばムステイン以外のメンバーがジャブローニ揃いで、バック・バンドの域を出なかったことでしょうか。
ギターの奴(名前忘れた)は手堅くソロも弾いていましたが、「ハンガー18」「シー・ウルフ」みたいに白熱のソロ応酬が求められる曲ではジャブローニぶりを発揮していました。


そういえば1990年代の一瞬、メガデスが"メタル・ゴッド"の座に一番近かった時期がありました。
ジューダス・プリーストが休業中、ブラック・サバスのシンガーがトニー・マーティン、アイアン・メイデンのシンガーがブレイズ・ベイリー、メタリカが『LOAD』(僕は好きだけど王道メタルからは距離があった)という頃、『クリプティック・ライティングス』前後の彼らは「メタルは死んだ」と言われるなか孤軍奮闘、輝いていたと思います。
フェアウェル・ツアーと銘打たれたステージを見ながら、もう二度と戻らないそんな時代のことをふと思い出しました。


Blackmail The Universe
Set The World Afire
Skin O' My Teeth
The Scorpion
Wake Up Dead
In My Darkest Hou
She-Wolf
Something I'm Not
Angry Again
A Tout Le Monde
Die Dead Enough
Trust
Of Mice and Men
Kick The Chair
Hangar 18
Return To Hangar
Back In The Day
Sweating Bullets
Tornado of Souls
Symphony Of Destruction
Peace Sells (inc. Paranoid)
Holy Wars