EAGLE TWIN / NIGHT TERROR split 7"

ICEBURN〜ASCENDのジェントリー・デンズリーの現在のバンドEAGLE TWINと、やはり元ICEBURNのジャレド・ラッセルのNIGHT TERRORのスプリット7"が出ました。両方ともこれが初リリースだと思います。Red Light Soundレーベルから限定200枚オレンジ盤。
ジェントリーは現SUNN O)))のグレッグ・アンダーソンと浅からぬ縁で、ICEBURN時代にグレッグのENGINE KIDとスプリットを出したり、2人でASCENDを結成して『AMPLE FIRE WITHIN』を出したりしていますが、EAGLE TWINの初フルレンス作もSouthern Lordから出るのだそうです。スローでドゥームな、しかしメタル色の薄い「I Dreaded That First Robin, So...」を提供していて、バンドの方向性を予見させます。でも録音のせいかマスタリングのせいか盤質のせいか、とにかく音が悪いです。同曲がアルバムに収録されるならばこの7"は要らない気がしますが、収録されるかどうか、されたとしてもテイクが同じかまだ不明です。
一方のNIGHT TERRORの「Feral Children」はアナログの針を変なところに下ろしてしまったのかと一瞬思ってしまうノイズ音源。ご丁寧に最後が無限ループになっています。

CRANK: HIGH VOLTAGE


たぶん邦題は『アドレナリン2』とかになるでしょう。2006年ベスト映画『アドレナリン』の続編!
アクション運転ハゲの名を欲しいままにするジェイソン・ステイサムが今回も主演。あれっ前作の最後で高所から落ちて死んだじゃん!と思われるでしょうが、人工心臓を移植して生き返ります。でもこの映画が素晴らしいのは、「それってなんて『キングコング2』?」とかツッコむような賢明な映画ファンではなく、イエーとかガッデムとかファックとか言っている頭の悪い人を対象にしているところです。ストーリーも前作をまんま踏襲。前作は絶えずアドレナリンがハイな状況でなければ死んでしまうという話でしたが、今回は絶えず人口心臓に電流を注入しないと死んでしまいます。というわけであちこちで充電するわけですが、どこにも電源がない!とすると摩擦で静電気を起こすしかない!...となれば、前作の中華街のシーンを覚えている方なら容易に想像がつきますね。もちろん前作同様ストリートギャングとか裸の姉ちゃんとかがたくさん出てきます。最初の手術シーンの無茶苦茶ぶりだけで気が遠くなるエクスタシーを感じます。そして今回は睾丸殴打が超増量です。『スタートレック』でカーク船長が崖から落ちそうになるぐらいしょっちゅう睾丸を蹴られたり殴られたり階段の手すりで打ちます。血もいっぱい出ます。超くっだらない昭和怪獣特撮映画のパロディもあります。
アクション運転ハゲの脇を固めるキャストも豪華です。彼の心臓を狙うチャイニーズ・マフィアの長老がデヴィッド・キャラダインなのはいいとして、AV地位向上デモに出くわすシーンではロン・ジェレミー、ニック・マニング、ジェナ・ヘイズという本職の方々がデモを繰り広げます。関係ないけどジェナ・ヘイズは公式サイトのビデオで流れる曲が超かっこいいです。あと『ビキニ・バンディッツ』のポコチンサタンでもおなじみTOOLのメイナード・キーナン、前作にも出ていたLINKIN PARKチェスター・ベニントン、あとUFC常連のキース・ジャーディンがチョイ役で出ています。ロイド・カウフマンも出ているそうですが、どこだか判りませんでした。そして少年時代のアクション運転ハゲのママがSPICE GIRLSのジェリ・ハリウェル!
それで唐突に音楽はマイク・パットンです。ちゃんとした映画スコアですが、コード進行とかでパットン節の香りが漂います。サントラ盤も出ています。
しかし最強のインパクトを誇るのはクラブのシーンで流れるDICKHEADZ「Suck My Dick」です。一瞬しか流れないけど、この曲が主題歌みたいなものです。聴いてみて気に入ったら、この映画は絶対気に入ります。というかこのブログでネタにしているようなものをお好きな方なら見ないと心肺停止の超傑作。絶対見ましょう。前作も絶対見ましょう。卍サックマイマザファッキンディック卍