Monty Python Live (Mostly): One Down Five To Go 【若干ネタバレ】

モンティ・パイソン再結成ライヴの2014年7月20日、ロンドンO2最終公演で世界衛星中継(日本除く)された番組『Monty Python Live (Mostly): One Down Five To Go』を見ました。 いい大人がこれを見て泣いているのはどうかと思うけど、これを見て泣くのはいい大人だけですよね。
名スケッチの数々を再演、最初の一言だけで観衆が沸き上がります。
さすがにシリー・ウォークは体力的に難しいし、ミュージカル仕立ての新曲「Silly Walk Song」にしたのはある意味苦肉の策なのかも知れませんが、「Life's a silly walk in the park♪」という一節でまた涙が出ます。
ゲストはエディ・イザードとマイク・マイヤーズ。マイヤーズは「international man of mystery」と紹介されます。
セミレギュラーだったキャロル・クリーヴランドさんも出演。
『人生狂騒曲』の曲がライヴで披露されるのは当然初めてなわけですが、「Every Sperm Is Sacred」「Galaxy Song」でやっぱり泣きます。そして「Galaxy Song」ラストで何と、ホーキング博士が登場!
終盤、「死んだオウム」〜「チーズ屋」スケッチではオウムが“死んだ”という表現のひとつとして「チャップマンのところに行った」と言っていて、それも思わず泣き笑い。
再結成ライヴを酷評したデイリー・メール紙の編集者を名指しで「あいつは肛門の移植手術を受けようとしたけど肛門が嫌がって逃げた」と大人げない反撃をしています。 ちなみにマスコミに反撃しても喜ぶだけ、という表現としてoxygen of publicityを使っていますが、これはかつてサッチャーが「IRAがテロをやったときにメディアで大きく扱うと彼らにとって宣伝になるだけ」と言ったときに使ったのと同じですね。
「Sit On My Face」は日本ではSMAPで有名になりましたが、ハリウッド・ボウル『Concert For George』のような尻見せはないです。
ラストはもちろん「Always Look On The Bright Side Of Life」。
こないだ来日したASIAのサム・コールソンに「年上のメンバー達とジェネレーション・ギャップはない?」と訊いたら、「彼らも僕もモンティ・パイソンが好きだから大丈夫!」と言っていました。
ところで僕は小学生時代に毎週『空飛ぶモンティ・パイソン』を見て育ったので、おそらく深く人格形成に関わっているのですが、オランダ在住だったため、悲しいかな日本語吹き替え版を見たことがないのです。よって“広川太一郎の凄さ”と言われてもあまりピンと来ないかわいそうな人なのでした。