CATHEDRAL: FOREST OF EQUILIBRIUM limited edition remastered CD & DVD

ちょっとタイミングが遅れましたが、CATHEDRALのファースト・アルバムが新装再発されました。デジパック仕様で、リマスター盤CDとドキュメンタリー『Return To The Forest』DVDを表裏に収めたデュアル・ディスクに『SOUL SACRIFICE』EPの紙ジャケCD、ポスター式折り込みインサートが付いています。
リマスター盤CDの音質は過去盤と較べていないのでパス。今度較べてみます。
やはり目玉は映像で初期CATHEDRALを語る42分のドキュメンタリー『Return To The Forest』です。リー・ドリアン、ギャズ・ジェ二ングス、マーク・グリフィス、アダム・レーハンの4人が酒場でビール(ギャズだけ透明の液体。水?ジン?)を飲みながら、当時のことを語ります。NAPALM DEATH加入の話から始まって、ドゥーム・メタル創生やら初期ライヴやら「Ebony Tears」ビデオのメイキングやら、当時の映像や写真を随所に交えながら和気藹々としゃべりまくっています。みんな年輪を経て、ずいぶんと変わりました。当時のギャズ、髪の毛があります。
16'30"のところで「we used to torture ourselves with Pan's People videos」と語っています。Pan's Peopleは昔イギリスのTVチャート番組『Top Of The Pops』で、ヒット曲のビデオクリップが存在せず、ミュージシャンも出演できない場合、まるまる1曲かけながら踊っていたお姉ちゃんグループですが、僕もちょっと前に彼女たちのビデオを見てキッツーと思っていたので、ツボにはまって笑いました。
あとCATHEDRALの初期ライヴでは持ち歌が少ないため、ディアマンダ・ガラスの「Litanies Of Satan」を延々と流しながらステージに立ち尽くすというパフォーマンスもやっていたそうです。
昔から気心の知れた仲間たちだけあり、「『Ebony Tears』のビデオは気に入っている。その後ショボイビデオも作ったけどね...」とリーが言うと、グリフが遠慮なく「あの空飛ぶ絨毯のやつ?あれはひどい」とツッコミます。もちろん「Midnight Mountain」のことです。リーが「わざとショボく作って、レコード会社に無駄遣いさせた。奴らに対するファック・ユーの意味合いがあった」と説明しているのが興味深いです。あのビデオ、好きなのになぁ。
ジャケを描いたデイヴ・パチェットも登場、アルバムのオリジナル・デッサンとかも見ることが出来ます。
みんな英語の訛りがキツイので難易度はやや高めですが、やはり必見です。
とか言っているうちに、7月に『THE ETHEREAL MIRROR』の新装盤もリリース!CATHEDRALで一番好きなアルバムだし、こちらにも映像ドキュメンタリーが収録されているようなので、超楽しみです。
それに続く『CARNIVAL BIZZARE』は去年CDとDVD『OUR GOD HAS LANDED』のカップリングで再発されたので、新装盤シリーズに含められるか微妙な気がします。
ところでCATHEDRAL公式サイトを覗いたら「Cathedral to play Loud Park Festival, Tokyo Japan」と書いてあって一瞬色めき立ちましたが、よく見たら2006年のニュースでした。