GNAW: THIS FACE

アラン・ドゥービン(元KHANATE)、ジェイミー・サイクス(元BURNING WITCH)、カーター・ソーントン(ZASHIKI WARASHI、ENOS SLAUGHTER)、ジュン・ミズマチ(元IKE-YARD)、ブライアン・ベアトリスによる新バンドがデビュー・アルバムを発表。これは凄い。
ドゥービンの地獄からの喚き呻き嘶くヴォーカルとひきこもりニートの遺書みたいな歌詞は健在。「お前以外はみんな彼女いるんだよ」とか。地べたを這いずり回るギター・ノイズとエレクトロニック・ノイズがねっとり絡みつき、不快を極めたカタルシスが嘔吐を催します。ロックっぽいリズムの「Talking Mirrors」、飽和ノイズの「Shard」など曲スタイルがけっこう多彩で、それでいて音楽性の焦点が陰湿なヘイトに絞れているため、雑多に感じさせません。
ジュン・ミズマチはニューヨーク在住の日本人ミュージシャンですが、『パーフェクト・ストーム』捏造を訴え続ける冒険野郎・ヨットマンの冨澤誠氏と一緒に鬼太鼓座のライヴを見て、「これだあ、、、これは凄い、、音楽だ、、俺はトミさん決めました音楽屋になります」と言ってミュージシャンになったそうです。冨澤氏のサイトには"凶の偶然21"として、「アメリカ人作家が『パーフェクト・ストーム』で捏造行為を行ったら9.11テロ事件が起こった」という驚愕の事実が記されています。
GNAWのアルバムを聴きながらこのサイトを読んでいると、相乗効果で精神的にかなり来るものがあります。内蔵にもどんよりとしたものが溜まります。おすすめ。