ヘンリー・ダーガー 少女たちの戦いの物語--夢の楽園 @原美術館

拷問や殺戮といった残酷な情景も数多く描いたダーガーですが、この展覧会は、少女たちが無邪気に遊ぶ楽園のイメージを中心に構成。

ハッキリ言わせてもらうぜッ。テメー頭脳がマヌケか?
このブログを覗いているよい子の皆さんだったらご存じと思いますが、ヘンリー・ダーガーは81歳で死ぬまで生涯ずっと引きこもって、ポコチンの生えた幼女7人姉妹"ヴィヴィアン・ガールズ"が騎兵隊やBlenginsという怪物たちの助けを得ながら子供奴隷たちの反逆を指揮して戦うという15,145ページにおよぶ虚無戦記(&数百枚の挿絵)を人知れず書き&描き続けた人です。晩年までそんなことをやっていたとは誰も知りませんでした。
雑誌写真(シャーリー・テンプルとか)を元ネタにしたょぅι゙ょたちが内臓ブバーとはみ出して死ぬ構図が最大の魅力なわけですが、それを隠蔽して「少女たちが無邪気に遊ぶ楽園のイメージ」じゃねーだろオラ。
まぁ一応幼女が首絞められたりポコチンひるがえしたりはしていますが(ダーガーは女性のマンコというものを見たことがなかったので、幼女を描く際にポコチンを付けていました)、なんかダーガーの一番ゆるーい部分だけ展示した感じ。
日本では見るチャンスが滅多にないダーガーの生絵画だし、明らかに変なコラージュや水彩の色づかいなどでその病んだ空気は味わえるので当然見に行くべきだけど、美術館がこういう検閲まがいのことをやるのはどんなもんでしょうか。
どういう趣旨でこういうセレクションになったのか実情は知らないので、今度直接原美術館の方に訊いてみます。
単にオイシイ作品を借り出せなかっただけかも知れません。
なおダーガー特集の美術手帖2007年5月号、密度が濃いです。展覧されていない内臓ブバーの作品も掲載されています。