週刊ゴングの思い出

柱が建つ建たないじゃないんですよ

ゴングといえば月刊時代、マスカラスが開脚ジャンプした股間にデストロイヤーの顔面が当たってしまった空中フェラ写真を表紙にしたり、「スタローン、プロレス新団体旗揚げ!」と大スクープをやらかしたりして、プロレスファンを常に喜ばせてきましたが、最後に我々にくれたビッグプレゼントといえば2005年11月30日号(No.1100)だったと思います。
ブルーザー・ブロディvsディック・ザ・ブルーザーの試合映像やアントニオ猪木vs大木金太郎の試合前記者会見音声を収録したDVD、とてつもなくつまらない新日本中邑漫画も嬉しいところですが、やはり究極だったのが長州力インタビュー。
ほんの少し抜粋すると、

どこどこのモノがどうなってるとか、そういうことじゃないんですよ。俺たちは一本の柱が間違いなく建ってるんですよ。間違いなく俺たちは建ってる。新日本より遥かに強い柱が建ってる。ただ屋根はない。うん。雨ざらしの。
じゃあ、新日本はどうなのか。(テーブルを2回叩く)これを、こいつらは分かってない。(再びテーブルを2回叩く)ここでウジウジしてるんだったら、踏んづけて(3カウントを)入れちゃえば、いいんだよ。入れるも入れないも、俺じゃないぞ。お前たちなんだよってことですよ。だから、本音なんだよっていう。お前らがああだこうだって言ったって、じゃあお前、通路で会う時、俺に頭下げるなよって。極端に言えばね(笑)。

これが8ページ延々と続きます。この人、何を言いたいんでしょうか。
通常だと判りやすいように編集者さんなりライターさんが翻案するものですが、徹底したリアリズムの追求が奇跡を生んだ記事でした。
しかも見出しが「新日本は潰れる」なのに、特にそういう発言はありませんでした。
毎週こうだったら真の神雑誌になっていたでしょうが、やっぱり休刊になっていたと思います。